柴山海水浴場に営巣中!絶滅危惧種ニッポンハナダカバチのこと

   

おはようございます。光と海と風を感じる海辺の小さな宿まる屋若大将、藤原啓太です。

いよいよ本格的な海水浴シーズンがやってきました。連日、暑い日が続いてます。14日から無人島臼ヶ浦島への連絡船も運航し、この3連休は海水浴を楽しまれる多くの方々で賑わいました。

無人島へ行かれる方で駐車場もいっぱいに!

 

そして連休明けの昨日。船乗り場に長蛇の列ができていた前の日がウソのように静まりかえっておりました(笑)

 

まる屋からすぐ近くの柴山海水浴場も普段の静けさが^^;浜辺にはウミネコがお休みされておりました。ご覧の通り、平日はガラガラ。お休みの都合がつきましたら是非平日にもご利用ください。

 

ここ最近お越し頂いてます

 

先日、柴山海水浴場の清掃作業を行いました。本格的に海水浴のシーズンに入る前に少しでもキレイにと観光協会で定期的に行っています。普段は訪れる方が少ない海水浴場ですが、ここ最近この時期に限り毎年お越し頂いてる方々がいらっしゃいます。清掃作業中にも沢山見かけました。

 

 

砂浜を低空で飛び回る昆虫。ハエでもアブでもなく、ニッポンハナダカバチというハチの仲間です。小さな海水浴場を所狭しと飛び回っています。

2年前、地元に帰ってきてから迎えた初めての夏にもこの光景は見られました。そして昨年も。

 

 

ニッポンハナダカバチについて調べてみました

 

ハチといえば、自分たちで作る大きな巣を想像しますがニッポンハナダカバチは砂地に穴を掘って営巣します。その中で産卵し、エサとなるハエやアブを巣の中に運ぶそうです。また、攻撃性は極めて低く(巣穴を掘りおこすなどして人が危害を加えた場合はおそらく攻撃してきます^^;)、むしろ害虫を捕食し駆除してくれる有益な昆虫と言えます。

7月頃に営巣し子孫を残そうとしているので柴山海水浴場では正にそれが行われています。そして、調べていく内にこんなことがわかりました。

自然環境や人為的な変化に対応できず絶滅、又は絶滅の危険性が高いとされる兵庫県に生息する生き物のデータブック、兵庫県版レッドリスト2012にはCランク(県内において存続基盤が脆弱な種)とされていたのです。そして最新版の環境省レッドリスト2018には、絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)に指定されていました。兵庫県版は6年前の調査結果に基づくリストでしたので、再調査をすれば更に絶滅の危険性が高いBランク(兵庫県内において絶滅の危機が増大している種など、極力生息環境、自生地などの保全が必要な種)に相当するのかなと思っています。

 

 

兵庫県北部の砂浜海岸におけるニッポンハナダカバチの分布

 

インターネット上でこの表題の論文を見ることができました。2006年に兵庫県北部の砂浜を調査し、ニッポンハナダカバチの生息地域を把握するというものです。この論文によると、調査時に生息が確認できた場所が豊岡市気比の浜、竹野浜東側、香美町浜安木(浜辺ではなく、道路を挟んだ墓地の砂地)、三田浜の4ヶ所だけだったようです。柴山海水浴場も調査されていましたが、生息は確認できなかったと記録されています。

以前は生息していなかったニッポンハナダカバチがなぜ柴山海水浴場に住みつく様になったのか。おそらくそれは、それまでの営巣地であった場所がなんらかの原因で営巣ができなくなってしまったから。砂地が整備されてしまったのか、営巣に適した砂地ではなくなってしまったのかはわかりませんが、新しい場所を求めて柴山海水浴場へとやってきたのではないでしょうか。

ニッポンハナダカバチはブンブンと飛び回るだけで人に危害はほとんど加えません。この時期だけに営巣を行い、8月上旬も過ぎるといなくなってしまいます。この先、ますます数が少なくなってしまう恐れのある昆虫です。この小さな柴山海水浴場へ毎年やってきてくれる小さな小さなお客さんにまた来てもらうため、自然に近いままの砂浜の環境作りに取り組んでいけたらなと思います。


 - 香美町のこと

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