新人仲買人の僕が2年経って思う柴山港のこと

   

こんばんは。光と海と風を感じる海辺の小さな宿まる屋若大将、藤原啓太です。

今日から連日雨予報の香美町。朝は雨が降っていましたが、昼ごろにはいい天気になりました。しかし、週末の土曜日には雪マークが出ています。

週末から雪予報です

 

そりゃ12月ですからね。やっぱり降らないと!是非、スキー場のある山側へお願いします!海側はちょっとだけでいいですよー!!

柴山港のかにの競り

11月6日から解禁となった松葉がに。まる屋最寄りの漁港、柴山港では連日かにの水揚げが行われています。今朝は西善(さいぜん)丸の入港がありました。

2016年11月から柴山港での仲買人登録を行い、丸2年が経ちました。港での買い付けや競り後のかにの引き上げ作業など、大将と共に行っています。市場へ頻繁に行くようになり、改めて「柴山港はスゴイなぁ」と思うようになりました。2年前は何も知らなかった僕が感じた柴山港のことです。

かにの選別日本一

柴山港というと、まず最初にあげられることが「選別日本一」という言葉です。水揚げされる柴山がに(柴山港で水揚げされる松葉がに)は大きさ、状態、身入りの良さ、足の数など細かく分類して競りにかけられます。選別されるクラスは100種類以上あるとか。

午前7時の競り開始に合わせて、深夜から選別作業が行われます。作業をされる方はベテランの方ばかり。長年の経験と実績で、大きさや状態など判断し選別していきます。選別日本一ですからね。間違いなど一つもないんです。

 

。。。んなことはありません。^^;

 

夜通し行われる選別作業、いくらベテランの方々が選別しているとはいえ間違いはあるんです。数が違ったり、表示しているかにの状態が異なったり。

ですが、柴山港での選別はしっかりしている、品質が良いと仲買人や業者の間では定評があります。その理由は競り終了後の引き上げ作業にありました。

柴山港の当たり前

かにを競り落とした業者は、かにを引き上げる際、枚数やかにの状態をもう一度確認しながら作業を行います。正確に選別されたかにですが、もう一度競り落とした者が再確認。数や状態に問題があれば選別作業をされた方に報告し、適切な対応をして頂きます。

水槽の中に入れられていても元々弱っている状態のかにがいることもあります。活の競りで落としたかにが万が一死んでいた時は、適正価格に変更されるか、場合によってはもう一度競りなおし。それ相応の競り値となります。

漁師側も「1枚くらいええがな」とはならず、1枚でも問題があれば適切な対応をされています。結果的に競り落としたかにが10枚なら10枚とも選別されたクラスに正確に仕分けられていることになります。

漁師側の細かい選別、競り落とした業者側の厳しい目、更に漁師側の柔軟な対応、この点がそろってこそ、「選別日本一」の柴山港のかにの選別が生まれるのだなと思いました。

そしてもう一つ。柴山港では、基本的に水槽の中に入れられた状態のまま競りが行われます。一部のかにはブルーシートの上に並べられますが、大部分が水槽の中です。

水槽の中に入っている海水は滅菌処理を施されたもの。温度帯もかにに適するように設定されています。競りが行われる直前までエアーポンプで空気を送る徹底ぶり。とにかくいい状態のかにを仲買人に買ってほしい。柴山港で当たり前に行われている一つ一つのことから漁師側から仲買人へ、仲買人から業者または消費者へ向けられた「いいものを届けたい」という想いが伝わってきます。

 

12月に入りました。柴山港での柴山がにの水揚げは、メスのセコガニは今月末まで、オスのかには来年3月末まで続きます。本格的な冬になり、雪の降る日や悪天候の日も多くなってきます。これからも安全に操業できることを願っています。


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