柴山、浦上地区の伝統行事「山の神」に参加しました
おはようございます。光と海と風を感じる海辺の小さな宿まる屋若大将、藤原啓太です。
兵庫県北部但馬地方には、昨日の午後から雪の予報が出ていました。どうやら週末まで続くようです。しかし、天気予報通りにはいかず、日中はこの天気。
予報通りにはいかない但馬の天気^^;
現在、青空が広がってます
雪が降るのはこれからかな? pic.twitter.com/O5ptYc7NyC— 藤原啓太 但馬の魅力を伝えたい若大将 (@keita_maruya) 2018年1月10日
このまま晴れの天気が続くのかと思いましたが、そこは日本海側の天気です。あっという間に青空は隠れ、いつもの(笑)どんよりした雲に覆われ、雨が降り出し、夕方にはあられへと変わっていきました。
そして、今朝の様子がコチラです。
おはようございます
昨日の積雪無しからのこの景色
#香美町 海側、一晩でかなり降りました25cmはありそうです(;゚д゚)
但馬地方へお越しの方はお気を付けください!
今日もよろしくお願いします pic.twitter.com/mcsqSsjnXM— 藤原啓太 但馬の魅力を伝えたい若大将 (@keita_maruya) 2018年1月10日
道路上は除雪して頂いてますが、日本海側は雪が多くあります。但馬地方へお越しの際はご注意ください。
伝統行事「山の神」
先日、ある行事に参加しました。まる屋を含むJR柴山駅周辺の浦上(うらがみ)地区に伝わる行事「山の神」です。お正月が終わった頃、「山の神」をまつる祠へお参りします。この伝統行事は、浦上だけでなく柴山漁港があります沖浦(おきのうら)地区にも伝わっています。沖浦地区では、子供たちが中心となる行事。醜い女性の神様と伝えられている「山の神」に嫉妬をされないようにと、子供たちは顔に墨を塗りつけて祠へお参りします。
同じ柴山ですが、浦上に伝わる「山の神」は少々違い、顔に墨は塗らず、大人が祠へお参りします。両地区でお参りの仕方は若干違いますが、五穀豊穣、無病息災など平和に日々がおくれることを願うのは同じようです。
祠へお参りしてきました
浦上の「山の神」は、毎年1月9日に行われます。祠へお参りする者は地区を5つの隣保に分け、毎年1つの隣保の代表者が向かうことになっています。5年ごとに回ってくるその順番が今年は僕らが住む隣保の番でしたので、初めて祠へとお参りしました。「山の神」は女性の神様という言い伝えは沖浦地区と変わらず、祠へお参りする者は男性のみと決まっているそうです。
柴山、浦上地区の伝統行事 #山の神 に参加します
山の中にある祠の前で神様と共に宴をするという風習です
これから山に入ります pic.twitter.com/qEwqdXOH91— 藤原啓太 但馬の魅力を伝えたい若大将 (@keita_maruya) 2018年1月9日
祠があるのはもちろん山の中。集合場所の公民館を出発し、登山口へ向かうまでは平坦な道を歩きます。
その先は・・・。
道なき道を歩きます( ̄▽ ̄;)
竹やぶに入り、急な斜面を登り・・・
予想していた場所よりスゴイところでした(^^;)
しばらく山の中を進むと大きな岩が見えてきました。その下には、小さな祠があり、祠の前には昨年の「山の神」の日に用意された飾りがそのまま残っていました。その飾りを新しいものと取替え、赤飯と日本酒をお供えし、祠へお参りした僕らも神様と一緒に祠の前で日本酒を飲みました。無病息災、五穀豊穣をお祈りして。
その後、山を降り、再び公民館へ。お参りを終えてからは地区の方々が集まり食事を共にします。「山の神」は神様のもとへお参りするだけでなく、地区に住まれている方の新年の集まりの一面もあります。
その会で、昨年生まれた娘を地区の方々にご紹介することができました。また、今年新成人となった若者も少しだけ顔を出してくれました。小さな地区に住んでいるとはいえ、会う機会があまり多くない方もいらっしゃいます。「山の神」という伝統行事は、そんな方たちとも顔を合わせる大事な機会となっていると感じました。
5年前には、父親が祠へお参りしたそうです。その更に前には祖父もお参りしているはずです。そして曾祖父も、そのまたご先祖様もきっと同じ場所へお参りし、地区の方々と新しい年を迎えた喜びを分かち合ったんだと思います。
昔から続いている大切な行事に参加させて頂き、貴重な経験をすることができました。次に祠へお参りできるのは5年後ですが、来年もまた「山の神」は行われます。来年も今年と同じように、新しい年を迎えた喜びを地区の方々と一緒に分かち合えられたらいいなぁと思います。