明治13年に建てられた蔵を移築改装!「わら兵衛」ができるまで

      2018/01/25

おはようございます。光と海と風を感じる海辺の小さな宿まる屋若大将です。

まる屋の駐車場からスロープを進んですぐ右手に見えてくるのが、「わら兵衛」です。明治13年に建てられた蔵を改装し、ご宿泊のお客様やお食事でご利用されるお客様の喫茶スペースとしてご利用頂いております。

 

スロープを進むと右手に見えてきます

 

ほっと一息つけるような、落ち着いた空間の蔵。中ではセルフサービスのコーヒーをご用意しています。お客様からは「雰囲気がいい」「ホッとできる空間」など、嬉しい声を耳にいたします。ありがとうございます。「わら兵衛」は2011年11月にオープンいたしました。オープンに至るまでの様子をお伝えします。

 

メンヨ工事にて移築工事

 

「わら兵衛」となる蔵は明治13年に建てられたものです。蔵は昔から現在の場所にあったのではなく、別の場所から建物をそのまま移動し現在の場所に設置いたしました。一般的には曳家(ひきや)工事といい、但馬や京都北部地域ではメンヨ工事というそうです。メンヨ工事は建物全体を移動、回転させたり、建物の基礎部分をかさ上げする工事をいいます。蔵を移築するためにまず最初に行われたのが基礎のかさ上げです。

僕が子供の頃はもちろん、父親が子供の頃から、蔵は県道沿いすぐの場所にありました。現在は、まる屋の看板があるこのあたりです。

 

県道沿いの看板

 

そのすぐ近くにエントランスへと続くスロープになっている坂道があります。メンヨ工事は2011年3月某日この高さまで蔵の基礎をあげていくことから工事が始まりました。蔵を極力軽くするために内部にある物を全て外に出し、移動中の破損を防ぐため、補強を行いました小さな木をいくつも重ねて少しずつ、少しずつ、蔵はせり上がり斜め後方に静かにその位置を変えていきました。

 

 

 

 

スロープまで上がりきってから次は、建物全体を90度回転させます。入り口が西側に向いている蔵を、一度、時計回りに90度回転させ、水平移動させてから更に時計回りに90度回転させて入り口を東側に変え、設置しています。せり上がってきた蔵の下にレールを敷き、蔵を回転させます。何本も木を組み合わせて、まる屋の駐車場の高さまでその位置を保ち、二ヶ所からジャッキで水平方向に圧力を加えていきます。少しずつ、そして着実に蔵は回転していきました。

 

 

無事に90度回転させた蔵を今度は水平方向に移動させます。駐車場の高さまでせり上げられた蔵はその半分をスロープ側に出している状態です。蔵の水平を保ちながら木を積み上げ土台とし少しずつ、少しずつ移動していきます。水平移動には重機が使われていました。基礎のかさ上げから90度回転、そして水平移動。スロープを移動し終わった後、ある程度の高さまで基礎を下げ再び90度回転させます。移動工程も最終段階です。あらかじめ基礎工事を施しておいた土台に蔵を移動させます。こうして元の蔵の位置から約1ヶ月をかけて、現在の位置へと移動。メンヨ工事は完了となりました。

 

2011年11月「わら兵衛」オープン

 

門扉や土壁は明治13年当時のまま、新たに空調設備や照明、音響機器を設置しました。寒い冬の時期も暖かく過ごして頂くためペレットストーブを設置し、セルフサービスのコーヒーをご用意しています。

 

 

テーブルには小さなノートが置いてあります。旅の思い出などを一言書いて頂くノートです。沢山の方々にメッセージを書いて頂いています。皆様のメッセージを少しご紹介しています。コチラからご覧頂けます。

多くのお客様に大切な方とのご旅行のお宿にまる屋を選んで頂いております。ありがとうございます。「わら兵衛」で過ごした時間がご旅行の思い出の一つになればいいなぁと思っています。現在の「わら兵衛」は庭木の中にすっかり溶け込んで、いい雰囲気の蔵となりました。現在の様子です。

 

 

 

本日(1月25日)のわら兵衛

 

 

 

って、雪がすごいー!!!

 

一昨日、昨日と降り続いた雪はまる屋周辺30cm以上積もっています。但馬地方各地で積雪があります。南部の方は日本海側と比べて若干少ないようですが、お車でお越しの際はスタッドレスタイヤの装着は必須、JRでお越しの際は遅延情報をご確認の上、時間に余裕を持ってお越しください。JR西日本遅延情報はコチラからご確認ください。

以上、喫茶スペース「わら兵衛」ができるまでと現在の積雪情報をお伝えいたしました。


 - まる屋のこと

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