豊岡市×SDGs ~未来のために”今”できること~ に参加してみた話
こんにちは。光と海と風を感じる海辺の小さな宿まる屋、藤原啓太です。
先日、豊岡市で開催された講演会に行ってきました。聞いたことはあるけれど詳しくはよくわかっていない「SDGs」についての講演会。
SDGsって何?というスタンスから参加しています pic.twitter.com/GFivSEPyKz
— 藤原啓太 但馬の魅力を伝えたい まる屋若大将 (@keita_maruya) 2019年6月22日
ご存知ですか?SDGsって。あまりよく分かっていなかった僕はエスディージーエスって読んでいましたが、正しくはエスディージーズと読むそうです^^;
Sustainable Development Goals (持続可能な開発目標)の略で、2030年に向けた17の目標のことを言います。
SDGsについて、3分にまとめられた動画がコチラ。講演会でも紹介されていました。
豊岡市×SDGs
最初に、SDGsとは?という話を関西学院大学の村田俊一教授が話された後、企業が行っている取り組みについて講演されました。すでにいろんな場所で広まっているんですね。
その後に豊岡市としてSDGsを達成するため、どうすればいいのか?ということを関西学院大学の学生と豊岡市の高校1年生とが話し合い、豊岡市が抱える問題を解決しながらSDGsについても目標達成するプランのプレゼンが行われました。3グループの発表があったのですが、どれもおもしろい発想のプラン♪ちょっとご紹介します。
最初のグループが話し始めたのは、豊岡市の強みはなんだろう?という問いかけから。そしてこう答えました。
豊かな自然、美しい風景、豊富な食材、地域のつながり、そして、、、廃校。
但馬内でも近年、17の学校が廃校になっているそうです。ネガティブな事態と捉えられる廃校を強みと言ってしまうあたり、発想の転換ですね^^
内容は、その廃校を拠点としてワークキャンプを開催するというもの。製造業の現場を見学をしたり、観光業の第一線を体験するなど様々な分野の企業による勉強会を行い、キャンプを通じて豊岡市の魅力を伝えていこうというものでした。カバン製造やバネ製造、城崎温泉や出石城下町など世界に誇れる産業技術や観光地は豊岡市の大きな魅力ですからね。それが豊岡市を知る機会になり、また訪れてくれる、もしかしたら定住するきっかけになるかもしれないと考えられていました。
次のグループは、「私たちが創る町 REMAKE TOYOOKA 」というテーマ。高校のカリキュラムの中に「豊岡をより深く知る」「豊岡で起業するための取り組みを学ぶ」という授業を取り入れること。その授業を「未来」と名付けていました。
高校では進学に向けての勉強は行いますが、地域のことやその地域で起業をする方法なんかは勉強しません。豊岡に親しみを持ち、また豊岡で起業する方法を学ぶことができれば豊岡市の大きな課題でもある人口減少に歯止めをかけ、SDGsの「住み続けられるまちづくりを」も達成できるのでは、という内容でした。
そして、最後のグループのプレゼンは学生達が直面している現実的な問題に対し若者らしい目線の解決策の提案でした。豊岡市の高校ではJRを利用して通学する学生が少なくありません。しかし、豊岡駅に停車する電車の本数は、1時間に1本程度。駅に着けば電車がくる都市部とは違います。電車を逃してしまった学生はどうするか。その多くが豊岡駅前の商業施設「Aity」7階のフリースペースで勉強をしたり、友達と一緒に次の電車待ったりするそうです。
不便さゆえに生まれた学生の時間の有効活用と職場で第一線を退かれた年配の方、まだまだ働く意欲のある元気な高齢者の方の働きがいがある仕事の創出、更には駅前通りの空き物件の活用を考えたのが「SHOWROOMカフェ」という提案でした。
かつては人が多く、行き交うのも大変だったという駅前通りの商店街も残念ながらシャッターが閉まったままの店舗がアチラコチラに。そこでその空き店舗を利用し、カフェをオープン。電車待ちの学生や町の人たちに利用してもらうというもので、元気な年配の方にそこで働いてもらうんだそうです。
カフェを営業するということはわかったのですが、「SHOWROOM」って何?^^;最初、何かの商品でも置いて販売するのかと思っていましたが、「SHOWROOM」とは、ライブ動画を配信するアプリのこと。このアプリを使い動画配信ができるイベントルームのようなスペースを備えたカフェということでした(笑)このアプリには課金制度があり、収入を得ることもできるそうで、それをカフェの運営にあてるんだとか。
どのプレゼンもオモシロいものでしたが、大学教授の方々からは鋭いツッコミ(*_*;)確かに細かい部分を見れば現実的に考えると難しい点もあります。でも、その問題に対し真剣に解決策を考えるということが、豊岡市の「未来」のための小さな一歩。学生の皆さんにはこの経験を活かしてほしいですね!
SDGsの中には「貧困をなくそう」とか「安全な水とトイレを世界中に」など、国家レベルでなんとかしていかないといけない問題もありますが、一個人が今日からできる取り組みだってあります。持続可能な世界、日本、そして豊岡市や香美町であるために何か自分にできないか、と考える良いきっかけとなりました。大きな目標を達成するためには小さなことから。まずは始めてみましょう!