但馬(たじま)の魅力を伝えたいまる屋若旦那、藤原啓太のブログです!

亀居山 大乗寺は襖絵だけを見る場所ではありませんでした

2018/01/30
 
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香美町の海側(香住)出身まる屋若旦那、藤原啓太です 10年間の大阪生活を終え、2016年6月より、 地元へ帰って参りました 兵庫県北部の但馬(たじま)地方は、東京都と 同じくらいの面積がある広大な田舎です! 豊岡市の城崎温泉や出石城下町、神鍋高原、朝来市の 竹田城跡に生野銀山、養父市の天滝や氷ノ山、そして 美方郡の余部橋梁、湯村温泉、漁師町 JRの列車が一時間に一本だったり、夜間に車で走ると 鹿やタヌキが飛び出してきたりと、多少不便なことも あるけども、ええとこが沢山あります! そんな但馬の魅力を日々、感じまくっております^^ マラソンが好きです! 香住・ジオパークフルマラソン みかた残酷マラソン、 大阪マラソン2015、淀川マラソンに出場経験有り 走るのは速くない。でも走るのは好き! 日本酒が好きです! 但馬(たじま)の地酒、蔵ごとに 個性があっておもしろい! 香住鶴→ちょっと甘めでスイスイ飲める 此の友→すっきりキレイ系からしっかり系 銀 海→落ち着いた味わいやキリッと感 竹 泉→旨味しっかりで燗酒向き 個性豊かな日本酒をまる屋で楽しんでください!

こんにちは。光と海と風を感じる海辺の小さな宿まる屋若大将、藤原啓太です。

ご宿泊頂いたお客様をお見送りし、8月27日に今年の夏期営業期間を終了いたしました。毎年、まる屋をご利用頂いているお客様、今年初めてご利用頂いたお客様、何十年振りかにご利用頂いたお客様、まる屋へご宿泊頂き本当にありがとうございました。

9月からは、1日よりレストラン桜桃でのランチ営業を、9日よりまる屋のご宿泊の受け付けを開始いたします。また、9月1日午前8時より、11月、12月の柴山がにの冬プランのご予約を始めさせて頂きます。(ホームページからのご予約は、システムの設定上、午前8時30分までには予約受け付け開始となります)

よろしくお願いいたします。

 

亀居山 大乗寺へ行って来ました

 

先日、ある方からお誘い頂き、大乗寺の勉強会へ行って来ました。大乗寺関係者の方や学校の先生方が中心となった見学会で副住職さんに特別に詳しい説明をして頂き、大乗寺の客殿を巡っていきました。

 

 

この時は最後まで見学することができなかったので改めて昨日、もう一度大乗寺を見学させて頂きました。

 

襖絵の説明を聞きながら見学できます

 

大乗寺へは、まる屋から車で約15分ほど。駐車場もあります。内拝料が大人800円、子供(小学生以上)500円となります。現在は、国の重要文化財である襖(ふすま)絵の保存のため一部再製画が展示されています。

 

 

 

また、小学生以下のお子様は客殿内には入ることはできません。詳しくは大乗寺のホームページをご覧ください。見学されるときには大乗寺のことや襖絵のことなどの説明を聞きながら各部屋を案内して頂けます。昨日伺った時は、他のお客さんと一緒に大乗寺のガイドさんに説明をして頂きながら見学をしました。

 

 

 

そして、その時初めて気が付きました。

 

 

 

 

前回して頂いた勉強会の時は本当に特別な説明をして頂いたんだ!

 

 

 

 

副住職さんの説明で特に印象に残った言葉があります。それは二番目の部屋「孔雀の間」での説明でした。

 

襖絵は本来、通路からではなく畳の上に座って頂いてご覧になるものです。そして蛍光灯の光ではなく、外から入る自然の光で見て頂くものです。光の加減で墨で描かれた絵が立体的に、緑色や茶色に色付いて見えてきます。180度向きを変えて庭をご覧ください。背中で孔雀の絵を感じながら、揺らめく木々の様子や蝉の鳴き声を聞いてください。

 

大乗寺にあります襖絵は、もちろん目で見る素晴らしさがあります。絵の精密さ、筆遣い、細かな描写はとても素晴らしいです。しかし、見るのは絵だけではありませんでした。襖絵がある空間、雰囲気、そして絵の向かいにある庭の景色も全部ひっくるめての「大乗寺の襖絵」という作品を作り上げているのです。

勉強会の時はこのように説明して頂きましたが、一般のガイドさんの説明ではここまではされておられませんでした。普段は襖絵や客殿室内の保存のために戸が閉めてあります。光、風、ホコリは重要文化財の保存に大敵のため、庭が見えるように常に開放している状態を維持することが非常に難しいということでした。勉強会ではとても貴重な体験をさせて頂いたんだと改めて思いました。

そして、その隣が「郭子儀(かくしぎ)の間」といい、老人と孫達が戯れる様子を描いた襖絵があります。コチラが、おそらく多くの方がご存知の襖絵だと思います。この部屋にも空間を感じる表現が施されており、角部屋であることを利用して見る方向を変えることで、描かれている人物の向きが変わっていく様子を感じることができます。

「八方にらみ」という技法を使われているそうです。本来は、美術館で温度や湿度が管理されたガラス張りの空間に収められてもおかしくない襖絵ですが、大乗寺にあるからこそ、この空間にあるからこそその絵が活きてくるのだと思います。

絵は再製画ですが、この空間は間違いなく大乗寺にしかないものでした。

 

「大乗寺は、どんなお寺ですか?」

 

大乗寺のことをご紹介しましたが、掲載できる襖絵の写真はありません。客殿内では一般の方の写真撮影が禁止されています。フラッシュの光が重要な文化財によくないということもありますが、写真を撮ろうとしてガイドの目の届かない場所で普段入ってはいけない場所へと平気で入ってしまう方が少なくないそうで、そのような現状では撮影を許可することは難しい、ということでした。

大乗寺としては、ふすま絵を多くの方に見て頂きたいという想いと165点にも及ぶ国の重要文化財である作品をどんな状況においても守っていかなければならないという想いがある中で、このような形をとられています。

 

「大乗寺とは、どんなお寺ですか?」

 

と、質問されれば、今までは「円山応挙の襖(ふすま)絵が展示されているお寺」と答えていました。

この紹介も間違いではありません。ですが今回、大乗寺のことを改めて知り、このようにお伝えすることができます。

 

大乗寺には、円山応挙が描いた襖絵があります。

襖絵と共に、客殿のしつらえや雰囲気、庭の様子など

大乗寺全ての空間を感じてみてください。

 

大乗寺境内では着物を着て撮影会ができたり、時期によってはお茶席の催し物が行われたりもします。原画が保管されている大乗寺収蔵庫を期間限定で一般公開されています。ただ、ふすま絵だけを展示するのではなく、客殿を再現した空間に納められるそうです。

公開されましたら是非、見てみたいと思います。

 

 

 

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