水産資源保護の漁獲制限により松葉がにが禁漁になるかもしれません
こんにちは。光と海と風を感じる海辺の小さな宿まる屋若大将、藤原啓太です。
天気予報通り、まる屋周辺では今朝から雪が降り始めました。
おはようございます
2018年最終競りは #大正丸 の水揚げでした
朝から降り出してきた雪
うっすらと白くなってきました
今後の降り方によっては積雪があるかもしれません #柴山港 pic.twitter.com/ykBnq8kkE8— 藤原啓太 但馬の魅力を伝えたい まる屋若大将 (@keita_maruya) 2018年12月27日
といっても降ったのは、朝だけ^^;すぐにやんでしまいました。しかし、今後の降り方次第では積雪があるかもしれません。兵庫県北部、山間部はもちろん平野部でも朝来市や豊岡市で積雪が見られる所があるようです。お車でのお越しの際にはスタッドレスタイヤの装着、JRを利用される方は遅延や運休の可能性がありますので時間に余裕をもってお越しください。
今年のかに漁は豊漁でした
2018年11月6日から始まった今期のズワイガニ(松葉がに)漁。解禁直後に
日本海沿岸におけるズワイガニ漁は3年後には半減する
という報道がありました。このニュースを受け、まる屋にお越し頂いたお客様の中にもかにの水揚げ量を気にされている方がおられ、多くの方が今年はかにの水揚げが少ないのではないかと心配されていました。
しかし、実際のところは、とても沢山のかにが水揚げされています。今年は海が時化(しけ)ることが少なく、柴山港をはじめ、他の港でも連日かにの水揚げがありました。柴山港での競りを解禁から12月末まで振り返った様子はコチラからご覧頂けます。
天気の良い日が続き、どこの港からもかに漁の船が出港し、沢山の水揚げがありました。豊漁なのはいいのですが、豊漁であるが故にある問題が出てきました。
「ABC」と「TAC」
ズワイガニを含む海産物は、可能な限り漁獲できるわけではありません。魚種によって漁獲できる上限が水産庁によって定められています。
毎年、研究機関の調査によって漁獲可能量「TAC(Total Allowable Catch)」が決定します。その際に科学的根拠として取り上げられるのが「ABC」。生物学的許容漁獲量(Allowable Biological Catch)は、その生物の生産力よりも漁獲能力が上回らないように、持続可能な漁業であり続けるように定められたものです。
昨日、こんなニュースが報道されました。
鳥取ズワイガニ取れすぎで”禁漁”危機 解禁2カ月足らずで・・・
兵庫県の隣、鳥取県では通常の漁期(翌年の3月末)を待たず、かにが獲れなくなってしまうかもしれないということでした。漁獲可能量TACの上限にほぼ到達している状態で今後はかにを水揚げすることができなくなってしまうのです。
但馬の漁港を含む兵庫県も状況は同じようなもの。先日、かにの水揚げについて柴山港機船底曳網組合の緊急会議が開かれました。
先日、行われたTAC(#TotalAllowableCatch)についての緊急会議
今シーズンは例年にない事態になってしまいそうです。 pic.twitter.com/OeWYVFZOAG— 藤原啓太 但馬の魅力を伝えたい まる屋若大将 (@keita_maruya) 2018年12月27日
会議の中で今後の水揚げ量を制限する措置がとられましたが、おそらく3月末まで漁を続けることは難しくなるかもしれません。1月中はある程度は水揚げされる、ということですが詳細は今はわからないのが現状です。海が時化て漁に出られず、かにが獲れなくなったということはありましたが、漁獲制限でかにが獲れなくなってしまうという事態は今までありませんでした。
2月、3月とすでにまる屋へご予約頂いているお客様もいらっしゃいます。今後のかにの水揚げの状況により、ご予約頂いているお客様への対応は検討させて頂こうと考えています。対応案としましては、
- 日程を2月、3月を除く別日に変更して頂く
- 現在水揚げされるかにを冷凍保存し、提供させて頂く
- かにを使用しない料理プラン新たに設定し変更して頂く
今後の状況を見て、対応させて頂きます。状況を把握でき対応の準備が整い次第、ご予約頂いた皆様には直接ご連絡させて頂きます。ご了承頂きます様、よろしくお願いします。